岐阜車体工業株式会社
TALK 先輩社員の声

クロストーク
#若手社員×社長の未来会議

若手の声をどんどん吸い上げて、
もっと楽しい職場に

ハイエースやコースターの生産現場で活躍する入社6年目から8年目の若手社員が片山社長を囲み、
岐阜車体工業での働き方に感じていることや、これからの目標などについて語り合いました。

  • 片山純裕社長
  • 人事室 中島室長
  • Nさん
    溶接工程担当
    入社6年目
  • Yさん
    組立工程担当
    入社7年目
  • Iさん
    塗装工程担当
    入社7年目
  • Hさん
    検査工程担当
    入社8年目

クルマづくりはおもしろい!

片山社長
今日は若手社員のみなさんとお話ができるということで、楽しみにしてきました。
進行
(中島室長)
みなさん、片山社長と直接お話しするのは初めてですよね。まずは自己紹介を兼ねて、仕事内容を教えてください。
Yさん
私はコースターのスライドドア組付を担当しています。ドアはパーツ自体が大きくて、作業に慣れるまで苦労しましたが、今はリリーフ(※ライン作業を円滑に進めるため、工程ごとに常駐する補助者のこと。作業遅れが発生しそうな場合などにフォローを行う)に入れるまでになりました。
片山社長
リリーフ要員になれるのは、ある作業範囲をマルチにこなせる人。呼び出しを受けたら、ピンポイントでフォローに入る臨機応変さも求められるから、Yさんがステップアップしている証拠ですね。
Iさん
僕が担当しているのはハイエースの塗装です。上塗り工程に関しては全作業がこなせるようになりました。今は設備の日常点検から品質改善、リリーフまで、幅広い業務に携わっています。
片山社長
それはすごい。入社30年超えのベテランも顔負けの活躍ぶりだ(一同笑)。
Hさん
私はハイエースの外観検査を担当しています。塗面や組付けに不具合がないか、ミリ単位でチェックして、トヨタ品質を守っています。
片山社長
検査工程では女性がたくさん活躍していますね。Hさんのようにキャリアアップしていく人も増えました。
Hさん
周りに仕事と家庭を両立している先輩がたくさんいて、心強いです。
Nさん
僕が所属しているのは溶接工程。ラインに流れてくるハイエース車体に、ルーフなどを溶接する作業を担当しています。
片山社長
メインボデーと呼ばれるところですね。
Nさん
クルマを作っている実感があって、やりがいも大きいです。
進行
(中島室長)
せっかくの機会なので、片山社長のこれまでのキャリアについてもお聞きしましょう。
片山社長
ちょっと長くなってしまうけれど、いいかな(笑)。私は、世界自然遺産として知られる鹿児島県屋久島町の出身です。人と猿と鹿が2万ずつ暮らす自然豊かな環境で中学時代までを過ごして、鹿児島工業高等専門学校を卒業後、トヨタ車体に入社しました。溶接の良品条件を追求する生産技術職を26年間担当した後、アメリカのAPMM(部品製造に特化したトヨタ車体の子会社)の立ち上げに携わり、帰国後は吉原工場・いなべ工場・富士松工場の工場長を務めました。そして、2021年1月に岐阜車体工業の社長を拝命し、現在に至ります。
Yさん
社長イコール遠い存在と思っていましたが、現場を熟知していらっしゃるとお聞きして、親近感がわきました。
片山社長
私は長く生産技術畑を歩みましたからね。クルマづくりはどんなに自働化が進んでも、人の手やチームワークが欠かせないこと、それがおもしろさであり、大変さでもあることを理解しています。だから私はずっと、コミュニケーションを大切にしながら仕事に取り組んできました。モットーは「誰かの笑顔のためにがんばろう」です。

先輩たちがいるからがんばれる

進行
(中島室長)
ここからは、みなさんの入社理由と、実際に働いてみて最初、どのように感じたかについて振り返りましょう。
Iさん
僕は工場見学をした時に、働く先輩たちの姿が「かっこいい!」と思って入社を決めました。今もそれは変わっていなくて、追いつきたい、追い越したいと憧れる先輩が身近にたくさんいます。
Nさん
僕も工場見学をしたことが入社の決め手になりました。岐阜車体工業に興味を持ったきっかけは、高校の担任の先生から勧められたことだったのですが、ハイエースの製造工程を見て「この仕事がしたい」と思ったんです。希望が叶って、すごくうれしかったことを覚えています。
片山社長
IさんとNさんは工場見学をしたことが入社につながったんですね。女性のおふたりはどうだったんですか?
Hさん
実は、私の父は岐阜車体工業の社員なんです。子どもの頃から「ハッピーフェスティバル(※社員や家族、地域の人々が交流する社内イベント)」で会社に遊びに来たり、父から仕事の話を聞いたりして、いい印象を持っていたので、入社は自然な流れだったかもしれません。
片山社長
社員の家族が入社してくれるというのはうれしいですね。お父さんにぜひ、ごあいさつに伺います。
Yさん
みんなの入社理由と比べると、私は現実的かも。「待遇が良くて、休みが多い」ことに惹かれました。プライベートも充実するかなと思って。
片山社長
正直でいいと思いますよ。しかし高校時代から生活が一変して、みなさん、慣れるまで少し大変だったでしょう?
Nさん
入社当時はわからないことだらけで、仕事を覚えるのに必死でした。知らない単語が飛び交っているし、どこに何が置いてあるのかもわからない。でも、乗り越えられたのは、先輩方が一つひとつ丁寧に教えてくださったことが大きいです。今もチームメンバーは先輩の方が多いんですけれど、和気あいあいとしていて何でも相談できるし、楽しいですね。
Yさん
私も先輩にすごく助けてもらいました。入社当時はトリムの検査を担当していたんですけれど、なかなか不良が見つけられなくて。向いてないのかなと落ち込んだりもしました。でも少しずつできるようになると、先輩が褒めてくれるんです。それがうれしくて、がんばれました。
Iさん
僕は工業高校の機械科出身なので、塗装課に配属になってちょっと戸惑いました。「高校時代に勉強したことを生かせないぞ」って。でも、奥が深い塗装の世界をゼロから知ることができて、仕事がどんどんおもしろくなっていったんです。今では塗装が僕の天職だと思っています。
Hさん
私は最初、体力面が追いつかなかったです。毎日、帰ったらほぼ即寝。夜勤明けの睡眠リズムを整えるのにも苦労しました。でも少しずつ慣れるんですよね。今では夜勤週の日曜が楽しみで「早く来ないかなあ」って(※岐阜車体工業では日勤・夜勤を週ごとに交互で行います)。
片山社長
週始まりの月曜が午後出勤だから、日曜の夜は夜更かしができる。
Hさん
そうなんです!あと、私が入社した当時は女性社員の数が少なくて、ちょっと心細かったですね。今はすごく増えて、女性も働きやすい職場に変わってきています。

周りにいる人を
リスペクトしながら働く

進行
(中島室長)
みなさんが今がんばっていることを教えてください。
Iさん
今まで言語化されてこなかった塗装の技能やノウハウをマニュアルに落とし込む作業に取り組んでいます。スプレーガンを向ける角度とか、塗料の量とか、主に感覚的な要素なんですが、洗い出してみると500以上の項目がありました。
片山社長
塗装は不思議なもので、マニュアル通りに作業をしても人によって仕上がりが違うんですよね。職人技の定量化は当社の課題の1つ。培った財産をぜひ見える形にして、次世代につないでください。
Hさん
私は今、新しい品質管理システムの導入に携わっています。まだ取り組み始めたばかりなのですが、先に導入が進んでいるトヨタ車体のいなべ工場へ勉強に行く予定。しっかりと知識を吸収して、社内に展開したいです。
片山社長
外に出て学ぶ機会も大切。近い将来、「このシステムを作ったのは私なんです」と胸を張れますよ。
Nさん
僕はリリーフ要員になることを目標に、他工程の作業や異常対応などに積極的に入っています。身近に尊敬する先輩がいて、その人に認められたいという気持ちがモチベーションになっていますね。
片山社長
社歴に関係なく、周りにいる人をリスペクトしながら働くと、コミュニケーションの質が良くなるし、自己成長ができて世界が広がります。みなさんはこれから、上司と部下に挟まれた中堅という立場になるので、周囲との調和がより一層になる。ぜひリスペクトを意識してくださいね。
Yさん
私は最近、今まさに社長がおっしゃった、新人ではなくベテランでもない自分の立場を難しく感じることがあります。上司に聞きたいことがあっても遠慮してしまったり。でも、遠慮する必要はなくて、誰に対してもリスペクトの気持ちを持って接すればいいんだと気づきました。
片山社長
Yさんは今、一皮むける大事な時期。悩みながら自立の道を切り拓いている最中なのでしょう。そこを越えればきっと、後輩たちに心から寄り添える人になれるはずですよ。

休憩室にアイスクリーム自販機や筋トレマシン

進行
(中島室長)
高校生の方たちに伝えたい、岐阜車体工業のいいところをぜひ教えてください。
Yさん
自分が携わった仕事が、クルマという目に見える形になること。街でコースターが走っているのを見ると、うれしくなります。
進行
(中島室長)
それはやはり、完成車メーカーならではの喜びですよね。
Nさん
僕が思う岐阜車体工業のいいところは、福利厚生が充実していること。特に、料理がおいしくてきれいな社員食堂は自慢できるポイントです。
Hさん
定期的にアンケートがあって、社員の声をどんどん取り入れてくれるのもいいところだと思います。カフェテリアプラン(※毎年、全従業員にポイントが付与され、その範囲内で好みの福利厚生メニューを利用できる制度)も社員の意見からスタートしたと聞きました。最近では、休憩室にアイスクリーム自動販売機が設置されたのがうれしかったです。
Iさん
僕の部署では「休憩中に筋トレがしたい」と話していたら、翌週にマシンが置かれましたよ(笑)。岐阜車体工業はコミュニケーションが活発ですよね。工程のカイゼン活動も「もっとこうすれば、作業がしやすくなるかも」と、意見を出し合いながら楽しく取り組んでいます。
片山社長
トヨタ車体から異動で来た時、岐阜車体工業は部署とか役職とか、いろいろなところにありがちな「壁」がなくていいなと感じました。そういう良さを生かして、現場の声や要望を今後も積極的に吸い上げていきたいと考えています。
Nさん“チームの中心メンバーになりたい!”
Yさん“サブリーダーになりたい!”
Hさん“頼られる人に!“
Iさん“塗装の中心に”

会社の未来をつくるのは、
次代を担う若手

進行
(中島室長)
最後のテーマは「今後の目標」です。事前にそれぞれ書いていただいたフリップに沿ってお話しください。
Yさん
私の目標はサブリーダーです。その目標に向かって、今はまだ足りていないなと思う「周りを見て臨機応変に動く力」を身につけていきたいです。
Iさん
僕は「塗装工程の中心に」と書きました。塗装の全工程をマスターして、ゆくゆくは海外の工場で知識や技能を伝える役割を担いたいと考えています。
Nさん
入社6年目に入って、仕事の経験値は増えてきましたが、技能面もリーダーシップ面も職場の先輩方にはまだまだ及びません。日々学びながら、いつかチームを引っ張っていく存在になりたいです。
Hさん
私のなりたいイメージは「頼られる人」。特に、これから入社する女性の後輩たちに「何でも聞ける、相談できる先輩」と思ってもらいたいです。そのために、コミュニケーション力を磨いて、女性も働きやすい職場づくりに積極的に貢献していきたいです。
進行
(中島室長)
みなさん、頼もしいですね。では最後に片山社長にも、100年企業を見据えた今後の抱負をお話しいただきたいと思います。
片山社長
岐阜車体工業は、クルマづくりに邁進する社員の活力とチームワークで成長してきた会社です。だから、これからも社員が笑顔で働けること、社員の家族や地域の人々も幸せにすることが最優先。それらが満たされて、初めてお客様に良い製品をお届けできると考えています。どうしたらもっと楽しい、働きがいのある会社にできるか。そして、どうしたら将来も世の中から選ばれる存在になれるか。次代を担う若手のみなさんと一緒に考え、会社の未来を作っていきたいと思いますので、一緒にがんばっていきましょう。
※本座談会記事は2023年10月時点のものです。
戻る